「体が透明になるカエル」として有名なグミガエル(グラスフロッグ)。でも、彼らの本当の驚きは「透明になること」だけではありません。
なんと、グミガエルは「骨まで鮮やかな緑色」をしているんだとか!さらに、お腹側から見ると、心臓が動く様子や内臓まで丸見えになってしまいます。
この記事では、以下の3つのポイントをわかりやすく解説します。
- どうして骨が緑色なの?
- 骨を緑色にするメリットは?
- 人間なら重病になるって本当?
「寝る時に透明になる秘密」とあわせて読むと、自然界のすごさがさらにわかりますよ。ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
【結論】グミガエルの骨が緑色なのは「ビリベルジン」という色素のせい!
なぜ普通の白い骨ではなく、緑色をしているのでしょうか。その秘密は、グミガエルの体の中に大量にある「特別な成分」にあります。
体内に大量にある緑色の色素「ビリベルジン」とは?
グミガエルの骨が緑色なのは、「ビリベルジン」という緑色の色素(色をつける成分)が骨に染み込んでいるからです。
ビリベルジンは、血液の赤い成分(ヘモグロビン)が古くなって壊れる時にできるものです。人間の体の中にも少しだけありますが、グミガエルの体内にはこのビリベルジンがとんでもない量で存在しています。そのため、骨や体の中の組織が鮮やかな緑色に染まってしまうのです。
人間なら重病レベル!?グミガエルの異常な体質
実は、人間や他の普通の動物の体内にビリベルジンが大量に溜まると、「黄疸(おうだん)」という重い病気のサインになります。体が黄色や緑色っぽくなり、命に関わることもあります。
しかし、グミガエルは体中がビリベルジンだらけで骨まで緑色になっているのに、まったく病気にならず元気いっぱいに生きています。なぜ彼らだけが平気なのか、その詳しい理由はまだ完全に解明されていません。
なぜ骨まで緑色にする必要があるの?生き残るためのメリット
人間なら病気になってしまうほどの緑色の成分を、なぜグミガエルはわざわざ体内にため込んでいるのでしょうか。それは、敵から身を守る「究極の作戦」でした。
葉っぱの色と完全に同化する「究極の迷彩(カモフラージュ)」
グミガエルは、木の上で葉っぱにピッタリとくっついて生活しています。
もし体が透明でも、中の「骨」が白や黒だったらどうなるでしょうか。外から骨の形がくっきりと透けて見えてしまい、鳥やヘビなどの敵に「ここにカエルがいるぞ!」とバレてしまいます。しかし、骨自体を葉っぱと同じ「緑色」にしてしまえば、透明な皮膚越しに見ても骨が周りの葉っぱの色と区別がつかず、景色に完全に溶け込むことができるのです。
透明な体との組み合わせで天敵の目を欺く
グミガエルは「休息中に赤血球を肝臓に集めることで皮膚の血液量を減らし、透明度を上げる能力」を持っています。
この「透明な皮膚」と「緑色の骨」を組み合わせることで、太陽の光が当たっても自分のシルエットが葉っぱに溶け込み、下から見上げる鳥や、獲物を探すヘビから自分の姿を完全に隠せる、まさに忍者のような「究極の迷彩(カモフラージュ)」なのです。
お腹側から観察すると衝撃!動く内臓も丸見え
グミガエルの背中側は黄緑色をしていますが、お腹側から観察すると、まるでガラス細工のような衝撃の姿を見ることができます。
心臓の動きや腸の中まで透けて見える
グミガエルをお腹側(裏側)から見ると、皮膚が完全に透明なため、内臓がすべて丸見えになります。
小さな赤い心臓がドクドクと力強く動いている様子や、食べたものが腸の中を通っていく様子まで、肉眼ではっきりと観察できます。生きている動物の体の中がどうやって動いているのか、外からそのまま見ることができるとても珍しい生き物です。
「緑色の骨」も皮膚を通してしっかり見える!
もちろん、先ほど説明した「緑色の骨」も、お腹側から見ると透明な皮膚を通してはっきりと見えます。
普通の動物の骨格を調べるにはレントゲン写真を撮る必要がありますが、グミガエルはそのままの姿で骨の形や色がわかります。まるで生きた理科の実験キットのような、不思議な魅力が詰まっているのです。
まとめ
最後に、グミガエルの「骨と内臓の秘密」についてのポイントをまとめます。
- 骨が緑色な理由: 「ビリベルジン」という緑色の色素が体内に大量にあるため
- 驚きの体質: 人間なら重病になるレベルの色素を持っているのに、グミガエルは全く健康で平気
- 究極のカモフラージュ: 体が透明でも骨が目立たないよう、骨を葉っぱと同じ緑色にして敵から隠れている
- お腹は丸見え: 裏側から見ると、動く心臓や緑色の骨がそのまま観察できる
血を隠して透明になるだけでなく、骨まで緑色に染めて生き残るグミガエルは、まさに過酷な自然を生き抜く天才ですね。



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